昨日、ランチに入ったお店で、『Sex Bomb』が流れてきました。

ちょうど、一緒にいたのがスケート関係のカメラマンさんとライターさんだったので、「食事に集中できない」と。
もう何十回(もしかしたら100回を超えているかも)も見ているので、「エアSex Bomb」的になら、だいたい踊れます。
多分そういう方は、結構いるんじゃないかとも思います。
だから、せっかくのおしゃれハンバーガーを食べているのに、昨日のランチの思い出の大部分は、金パンツと肉襦袢に持っていかれてしまった形になりました。

(※『Sex Bomb』とは、プルシェンコが2001年世界選手権のエキシビションで初めて披露してから、もう16年も経つのに、今年また日本でも披露してくれて、観客を大いに沸かせたプログラムで使っている曲です。肉襦袢と金パンツがとても素晴らしいので、ぜひ検索してみてください。)


そんなことが、よくあります。


情報番組のVTRの後ろに流れているのが『グラディエーター』とか『仮面の男』って場面に、何度も出くわしました。
またあるときは、ドラッグストアをうろうろしていたら、『哀しみのソレアード』が流れ始め、慌てて帰り支度をしたくなったりしたことも。
(※『哀しみのソレアード』とは、何年か前までのプリンスアイスワールドのフィナーレの音楽で、そのままふれあいタイムでも使われ続けていたので、「終わりだ、さあ、スケーターを眺めて帰ろう」みたいなものが刷り込まれちゃった曲です。)


今日カフェで仕事をしていたら、流れてきた曲!
ああ、誰の、いつの、何て曲だっけ?
えっと、男子の曲のような気がする。
日本人かな、うーん北米人のような気もする・・・
というところまでしかわからず、非常にすっきりしない数分間を過ごしました。
「Shazam」っていうアプリを使うとそういう時に曲を教えてくれる、とある時教えてもらったのですぐに起動させたのですが、雑音が大きすぎてアプリには聞き取れなかったようでした。
残念!


フィギュアスケートを見ていると、きっとフィギュアスケートを見なかった人生よりもたくさんの音楽に触れることができているんだろうな(私に関して、のみです)、となんだか少し嬉しく思います。
たくさんの音楽を知ることができ、音楽それぞれをドラマやストーリーと一緒に、頭でというよりは身体で記憶している感じです。

今年のプリンスアイスワールドの演目の中の、『Fields of Gold』も、あっという間にある演技を思い起こさせる曲です。
この曲を聴くと思うのは、2002年ソルトレイクシティ五輪のエキシビションのミシェル・クワンのこと。

その4年前の長野五輪で、優勝候補のひとりで、ショートプログラム1位だったけれど銀メダルだったクワンは、2002年、自国アメリカでの五輪を再び優勝候補として迎えます。
そして、ショートプログラムを1位で折り返しました。
が、結果は銅メダリスト。
そのエキシビションでの演技でした。
実況を聞くと、彼女がエキシビションに出てきたところで観客は総立ちだったようです。
その後、このしっとりした曲を滑り終えたクワンがテレビ画面にアップになると、頬に涙が。
エキシビションでの涙というものに、クワンの思いが感じられて、何度見ても胸がつまります。
この演技だけを見たら、なぜ涙なんだろう、と思うかもしれませんが、そのストーリーとともに見ると、胸がいっぱいになってしまう数分間です。
ぜひ「fields of gold kwan」で検索してみてください。



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フィギュアスケートLife Vol.10
フィギュアスケートLife Vol.10

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◆大阪、京都/NHK文化センター梅田教室、京都教室
●梅田教室
7月22日(土)14:00-15:30
「もっと知りたいフィギュアスケート
 ~真央さんの軌跡と4回転新時代~」

前半は、4月に引退を発表した浅田真央さんについてお話します。
ジュニア時代の天真爛漫な姿から、シニアに上がって様々な目標を掲げ、それらを1つ1つクリアしていった様子、2度のオリンピック、そして引退・・・と、彼女がフィギュアスケートを通して見せてきたものについて振り返ります。
後半では、多種類多数回の4回転を多くの選手が跳んでいる男子シングルの「4回転新時代」について、取材現場でのエピソードを交えてお話します。
フィギュアスケートを長く取材してきたライターならではの話を聞ける1日限りの人気講座です。


●京都教室(キャンセル待ち登録になります)
 7月22日(土)18:00-19:30
「フィギュアスケートの世界
 ~日本フィギュアの、この10年の軌跡と展望~」

日本国内で急激に人気スポーツになった、この10年ほどのフィギュアスケートについて振り返ります。
この10年ほどずっとトップで走り続けてきた浅田真央さんの軌跡を追いつつ、2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんや2010年バンクーバー五輪銅メダリストの髙橋大輔さん、2014年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦さんなどを中心に、日本選手たちの軌跡を追います。
また、7か月後に迫った平昌五輪にむけた現役選手たちのお話もお伝えします。

◆名古屋/栄中日文化センター
●9月9日(土)13:00-14:30
「五輪シーズンというもの」

平昌五輪シーズンがまもなく本格的に始まります。
男子シングルを中心に、これまでの五輪シーズンに関して、前季の世界選手権からグランプリシリーズ、四大陸選手権など五輪直前の大会までの動向を振り返ることで、五輪シーズンというものに特有の傾向を探ります。
そして今シーズンのこれから想像される動向や選手たちの思いなど、今季のスケート界の行方を推察します。


◆東京/朝日カルチャーセンター新宿教室
●9月2日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方②
 ~ロミオとジュリエット~」

チャイコフスキー、ニーノ・ロータ、プロコフィエフ、バズ・ラーマン版と、フィギュアスケートで使われる「ロミオとジュリエット」の曲は様々あります。それらを比較しながら、表現の違いや深みをじっくりと味わいます。

●9月30日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方③
 ~五輪シーズンとは~」

平昌五輪シーズンが本格的に始まる前に、おもに男子シングルのこれまでの五輪シーズンを振り返ることで、「五輪シーズン」というものがどんな様相を見せてきたのか振り返ります。そして、これから数か月のスケート界に思いを馳せます。